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近江歴史回廊大学・近江戦国の道クラス(安土)

2012年02月10日

安土城の外堀近くからみる安土山

2月4日(土)、第14回近江歴史回廊大学の「近江戦国の道クラス」が、近江八幡市安土町で開催されました。

前々日まで寒波襲来の影響でかなりの量の雪が降ったと聞いていたので心配をしていたのですが、行ってみると道路には雪はなく、田圃や陽のあたらないところに雪が残っている程度で、雲間から青空もみえるまずまずのお天気でした。

1講座目は、安土公民館をお借りし『信長の近江支配と天下布武』と題して県教委文化財保護課の松下浩氏より講義をいただきました。

安土城の研究者として全国的にも知られる松下氏。安土城の発掘調査にも携わっておられ、担当者ならでは視点から詳しくお話をいただきました。

当時の時代背景もあわせて紹介いただいたので、信長の安土支配がどうであったのか受講生の皆さまには非常にわかりやすかったのではないかと思います。

今の安土の町割が、当時とほとんど変わっていないとの話にみなさん興味津々でした。

安土城と城下町をつなぐ、百々(どど)橋
安土城と城下町をつなぐ、百々(どど)橋

午後からの2・3講座目は、安土図書館館長 石橋正嗣氏 の案内で、安土の旧城下町を中心に町を歩きました。

城や博物館ばかりが注目される安土。
しかし、ここには江戸時代に見られる整然としたまち割りの城下町ではなく、中世から続く道を基本とした生活を基盤とする城下町の様子も垣間見られ、安土の豊かな歴史をみることができました。

見所も多く、解説をお聞きしなければついつい見過ごしてしまうであろう場所も多い中、石橋氏のお話のキーポイントは、織田信長がこの地に入る前に治めていた佐々木氏の時代の「まち」「人々」「寺」などを一掃して新たに作り直したのではなく、出来るだけそのまま利用するなどして上手く取り込んで安土のまちを繁栄させており、信長に協力的な者に対しては寛大に、また敵対する者には厳しく対処する姿が、このまちづくりにもあらわれているとのこと。

解説時には足を止めるものの、結局約8キロメートルほどを歩く行程でしたがあっという間の3時間でした。

今回の講座も近江歴史回廊大学OBを中心に構成されている「近江歴史回廊倶楽部」会員のお二人にご支援ご協力をいただき、安全でスムーズな運営ができ無事当日の講座を終えることができました。

安土城へまっすぐに向かう石段が圧巻
安土城へまっすぐに向かう石段が圧巻

セミナリヨ跡
セミナリヨ跡

セミナリヨ跡から観音寺山をみる
セミナリヨ跡から観音寺山をみる



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Posted by 滋賀県文化振興事業団 at 18:04│Comments(0)近江歴史回廊
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