<1>石橋文化

2014年04月01日

 まずは石橋研究の森野秀三さんに登場願おう。甲賀市在住、54歳。全国各地の石橋を訪ね歩いて、既にして22年経つ。太鼓橋、眼鏡橋、アーチ橋…、写真に撮った石橋はもう800か所以上というから凄い。石橋調査というジャンルの有無はわからないけど、有るとすれば、森野さんが第一人者だろう。

石橋調査文化賞事業団が事務局を持つ文化・経済フォーラム滋賀が毎年、募集している「文化で滋賀を元気に!賞」。昨年度で3回目、33件の応募があり、森野さんの石橋研究が他薦で候補にあがり、選考の結果、石橋調査文化賞という賞の名で受賞に輝いた。昔からさりげなくある神社などの石橋に光りが当たり、文化価値が大きくついた。石橋文化―、声を出して、そう発音すると、いやまさにピタッとくる。

 滋賀県教育会館であった平成25年度近江歴回廊推進協議会総会、森野さんが「湖国の石橋」と題して講演した。滋賀は全国的にも石橋が多い県だという。滋賀は「神の文化」「水の文化」があり、雨乞い神事のお礼で「神橋」が造られた歴史がある。江戸の寛永15年(1638年)に出来た多賀大社の石造り太鼓橋(太閤橋)はその一つだという。神様が渡る橋、庶民は渡れないという橋、他県にはないそんな橋が滋賀にはあるんですよーと誇らしそう言う。

 森野さんは、文化遺産としての「神さまの橋」は、今ならPRの仕方次第で、観光客を集める橋になるのでは…と話す。滋賀で一番古い多賀大社の石造り太鼓橋、大津市坂本にある国重要文化財・日吉三橋、旧東海道にある天井川をくぐる石部の石造トンネル・大沙川隧道、由良谷川隧道、甲賀なら十三の橋を巡ってあるく橋ウォークだって面白いと自らマップをつくる。石橋の効用、観光文化として、考えようで、はしばしの妙案は出てくるのでは…と。 ※ 写真は3月27日、県教育会館であった近江歴回廊推進協議会総会での講演から。


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Posted by 滋賀県文化振興事業団 at 13:00│Comments(0)文化・経済フォーラム近江歴史回廊
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