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【11月22日(火)~12月16日(金)】

2016年12月16日

<11月24日(木)付け> 
第66回文学祭 表彰式 昨日23日、近江八幡市の県男女共同参画センターで第66回県文学祭があり、別表の今年度の芸文祭賞受賞者10部門10人はじめ、特選、入選、奨励賞受賞者を表彰した。今年度の応募は854件、部門ごとに審査した結果、新聞発表、当落通知も行い、この日を迎えた。芸文祭賞は県民生活部の浅見次長が、芸文祭会長である三日月知事名の賞状と金一封を贈った。

第66回滋賀県文学祭 芸文祭賞受賞者一覧 今年の芸文祭賞10人の男女比は、過去にない8人が女性。年齢幅の方は、冠句の廣瀬さん88歳から詩の榊さん22歳まで60歳と広かった。榊さんは、芸文祭賞最年少受賞で、ランボーが好きで、知人に勧められ、初応募、いきなりの受賞の快挙。小説の松本さんは、特選の常連。今回は天下取り、家康の心情を新たな一面から描いた「天下~律義者の十五年~」で、初めて芸文祭賞に。文学会の岡本会長から「書きぶり、もうプロですね」と高い評価。随筆で芸文祭賞の榊原さんは童話でも特選入り。読ませる文章力がある。童話の岸さんは、怠けて雨が降らせなくなったカッパ話。面白く、スラスラと読める。

小説 松本 匡代さん随筆 榊原 洋子さん童話 岸 栄吾さん詩 榊 慧さん 作詞 高山 清子さん
短歌 中道 節子さん俳句 宮田 絵衣子さん川柳 片山 美津子さん冠句 廣瀬 悠紀子さん 情歌 福山 幸雄さん
 情歌は都都逸と言った方がわかりよいが、応募者が高齢化、応募件数も減少して、今年が最後。芸文祭賞は、福山さんの「本音なかなか言い出せなくて例え話で告げる愛」。情景描写のある作品が有終の美を飾った。 ※ 写真は左から部門別に。


 <11月25日(金)付け>
希望が丘クロスカントリー大会2016 チラシ〇…希望が丘公園のスポーツゾーンに常設のクロスカントリーが誕生、明日26日朝、お披露目の第1回大会がある。ゲストランナーに五輪マラソン・メダルランナー、エリック・ワイナイナ氏を迎える。希望が丘では17年ぶりに全国中学駅伝(12月18日)があり、開催記念の冠をつける。コースは芝生3㌔、林道3㌔。

京都新聞 11月22日付京都新聞は22日付けスポーツ面で、「クロカンコース、自然豊か」「職員、雑木林切り開く」の見出しと写真で大きな記事に。紙面の中で、木村貞樹スポーツ交流ディレクターは「芝生だけでなく、山道を楽しみながらトレーニングできる。多くの人に利用してほしい」の談話を寄せている。4年後の五輪、8年後の滋賀国体へ、起伏のあるこのコースで地元滋賀のランナーが走り込み、大きく育ってもらえれば~との思いもこもっている。明日の大会はワイナイナ選手と走る1部は230人、小学生から一般男女まで10部門の2部は265人のランナーが初めてのコースを走る。


<11月29日(火)付け>
第70回県展◇…明日30日、滋賀近美で第70回県展の審査がある。平面、立体、工芸、書の4部門で、どんな作品が芸文祭賞に輝くのか、県展節目の70回記念展、ワクワクする。

県展過去5年部門別応募状況 作品の受け付けは26、27の両日、滋賀近美と文産会館であり、応募点数は別表のとおり。減少傾向が続く書は、今回も減ったが、逆に平面は過去5回では最も多かった。4部門計は551点、前回より14点減。昨年、滋賀で全国高校総文祭開催して、高校生の応募がどうだったか、平面46人、立体2人、工芸2人の計50人で、昨年並みを維持した。嬉しい結果である。今回70回からアートマスター制度を導入、芸文祭賞、特選受賞でマスター資格へのカウントが始まる。芸文祭賞に次ぐ特選には第70回記念賞を出す。書を除く3部門には特選の中から木下美術館賞を設け、山尾才・県美術協会理事長が選ぶ。

第70回県展 審査員一覧 審査員は別表のとおり、各分野で有名な作家さん、評論家さん。県側は芸文祭美術部門委員25人が県展委員として、審査をサポートする。事業団の担当は小松谷さん。作品受け付けは総務、事業推進、文化元気室、2日間延べ17人で対応した。今朝も朝から役員室で、濱ちゃん、小松谷さんが説明、役割分担を確認した。

 審査は明日午前10時から近美講堂での全員による審査打ち合わせに続き、各部門に分かれ、順次行う。展覧会は12月6日から前期の平面・立体、13日から後期の工芸・書作品を展示する。近美は来年度から改修に入り、近美での県展開催は4年後になる予定。

 
 <12月1日(木)付け>
芸術文化祭賞 平面の部「メリークリスマス」第70回県展 芸術文化祭賞受賞者◇…えっ!この芸文祭賞作品は79歳? 審査員も県展委員からも年齢を聞いて、驚きの声が上がった。平面の部の芸文祭賞は大津市の井上壽子さんが受賞した。今回、過去6年では最多の286点もの応募があった平面の審査は一次審査で2時間、およそ120点の入選作品を選んだ。昼食休憩を挟んで、芸文祭など20点の選考に入り、最後の最後に残った3点から、5人の審査員の挙手で、大きな袋を持つサンタさんなどクリスマスの情景をメルヘンチックに描いた井上さんの油彩「メリークリスマス」が芸術文化祭賞に決まった。井上さんは2回目の応募で昨年は佳作に入っている。

第70回記念賞 立体の部「円かな縁」饗場 陸 立体など各部門の芸文祭賞は別表のとおり。今回は高校生が3部門で50点の応募があったが、立体部門で栗東高校美術科3年の饗場陸君(18)が芸文祭賞に続く特選2位に入り、第70回記念賞に輝いた。題名は「円(まど)かな縁(えん)」で、鉄片をつなぎ合わせ直径1㍍ほどの円球に仕上げている。平面でも大学1年生、18歳の山本万柚子さんが描いた「柵」と、玉川高校3年生、18歳の白井茜さんが描いた「営み」が特選に入った。

芸術文化祭賞立体の部「チャレンジャー」山中 貞之芸術文化祭賞 工芸の部「漆黒呂」芸術文化祭賞 書の部「沙羅双樹の花」今居 青桃 工芸は柔らかな漆の箱を制作した藤井誠治さんの「漆黒呂」が初受賞。県展委員によると、こうした伝統工芸作品の芸文祭賞は久しぶりとか。書はよく、作品が日展の読売系、教育書道の毎日系と言われるが、今回は日展系の今居さんの作品「沙羅双樹の花」が芸文祭賞を獲得した。


 審査結果は明日2日、県庁記者室で行う。展覧会は前期の平面・立体の部は6日から11日まで、後期の工芸・書は13日から18日まである。


<12月2日(金)付け>
 ◎…11月30日、文産会館で「第4回 ビジネスカフェ」の開催。講師は買い物難民対策で、移動スーパーとくし丸を全国展開、脚光を浴びる徳島県の(株)Tサポート代表取締役・村上稔氏。講演会40名、交流会20名。文産最若手の吉川さんが担当、以下の報告。

第4回 ビジネスカフェ~村上さんは会社員を経て徳島市議を三期務め、ソーシャルビジネス「移動スーパーとくし丸」を5年前に起業。講演は市議時代の体験から現在の活動への経過、買い物難民の今の状況や対策、移動販売の仕組みやあり方など、パワポを駆使して、わかりやすく話していただきました。移動販売に取り組む方、これから取り組もうとされる方、福祉関係の方などが熱心にメモを取り、意義ある内容だったと思います~。 ※ 買い物難民は農水省調べで全国に700万人 ※ 滋賀でのとくし丸は、坂本のサンライズ、彦根のパリヤが地元スーパーと提携して動く。 


<11月5日(月)付け>
「湖国と文化」第158号滋賀県酒造組合会長・藤居 氏 □…来年1月発行の季刊誌「湖国と文化」第158号(冬号) の特集は「滋賀の地酒」。県内にある33の蔵元アンケートを中心に県酒造組合会長・藤居鐵也さんインタヴュー、元きき酒師・家鴨あひるさんの「地酒を味わう五つの提案」など、読み物満載。表紙写真とグラビアは辻村耕司さん。植田編集長は下戸ながら県内イベントの利き酒会など精力的に取材を重ねた。滋賀の蔵元の今がわかるアンケートにかなりページ数を割くなど、思い切って編集。乞う期待である。文化・経済フォーラム滋賀も先月27日、竹村事務局長企画の文化ビジネス塾で、愛荘町の藤居本家を訪ね、酒蔵を見物しながら藤居さんから直接話を聞くなど、理解を深めた=写真右=。


 <12月12日(月)付け>
 ◎…10日、米原公民館で第19回近江歴史回廊大学公開講座。登壇の童門冬二学長は90歳、木村至宏・成安造形大名誉教授は82歳。11日、滋賀近美であった第70回県展表彰式。平面の芸術文化祭受賞は79歳の井上壽子さん。事業団事業の元気な人たちが嬉しい。

童門 冬二 学長第19回近江歴史回廊大学 公開講座 童門さん、今も週に1回は講演、毎週発行のNHKステラには大河ドラマ絡みで20年以上、1200回書き、来年の大河主人公・井伊直虎で筆を執る。近江歴史回廊大学の学長業務は13年、一年に一度、学長として特別講話。10日は童門さんのNHKステラ原稿にイラストを描く多摩美大講師の娘さんと来県。座らずテンポよく1時間、浜松の直虎、彦根の直政を中心に井伊家の流れを話した。

木村 至宏 成安造形大学名誉教授 続いて登壇の木村先生は「近江の歴史を彩った人々シリーズ」の4回目。今回は蒲生氏郷、片桐且元など4人を取り上げた。午前中、大津市雄琴の成安造形大・近江学研究所の公開講座で講演してから米原入り、一日二度の講演。この日はBS-TBSの関口宏ニッポン風土記の滋賀・後編にも3日の前編に続いて録画出演している。まさに八面六臂である。童門、木村コンビの公開講座は人気があり、今回で4回目。この日は午前中、米原の青岸寺など3クラス合同で現地研修の大学受講生150人と一般申し込み200人で、いつも通り会場は満員。

芸術文化祭賞 井上 壽子さん 県展平面で芸文祭賞の井上さんは、大津市堅田在住。県展には昨年佳作に続き2度目の応募で大きな賞を射止めた。県展史上、恐らく79歳で芸文祭受賞は全部門通じて初めてのよう。受賞作品は油絵で、大津港を舞台にした「メリークリスマス」。写真3枚をベースに創作的に描いたという。表彰式の講評で、県美術協会の山尾才理事長は「芸文祭候補作が最後に2点並んで、5人の審査員が、井上さんの作品が若い人かと思い、年齢を確認して、びっくり。それで、審査員全員文句なしでした」と。井上さん、10年前にご主人を亡くし、絵はそれからという。授賞式には娘さん、親戚の人と一緒に出席。「夢中に描いたことが良かったんでしょうか。こんな感激はありません」と。

 


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Posted by 滋賀県文化振興事業団 at 13:07│Comments(0)その他
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