あれも文化　これも文化 … BUNKA考

〈９月２８日（月〉付け〉

◇…シルバーウィーク中の文産会館事業２件。林さん担当の県民企画提案事業「うたと邦楽器」（２３日・小劇場）と田上さん担当の「アートマネジメント講座」（２１日、２３日・会議室）。「うたと～」は１６６人のお客さん。長浜市高月町出身の横山政美さん（ソプラノ）の提案で、「余呉湖の羽衣伝説」再演や新作「まんまる月夜の竹生島」など、尺八や箏の演奏。芝居小屋「長栄座」公演など、邦楽の事業に力点を置く文産会館としては、意味ある提案事業。来場者の感想も▽滋賀の民謡曲がよかった▽ベテランと若手、実力がある▽若い邦楽の演奏家に拍手～など高い評価多かった～と林さん。
「アートマネ講座」は今回のボランティアコースが今年度最終回。島根、福島など遠来講師陣。人間のあいだの関係の構築・フロントスタッフのための介助サービス・ボランティアスタッフと共に「夢」に向かって歩く～などがテーマ。事務局、元気室、希望が丘、文産会館の事業団職員も自主研修として、しっかり耳を傾けた。


〈９月２９日（火）付け〉

○…びわ湖ホールと文産会館の２館一括、平成２８年度から非公募５年などを骨子とする県の指定管理者申請要項が先週２５日に出た。これに伴い、びわ湖ホールと事業団・文産会館は週明けから協議、これまで練ってきた提案書をさらに精査、来月９日に提出する。県が示した指定管理５年間の管理総額の参考額は両館とも平成２６年度実績額を基に算定されている。事業団・文産会館が検討した大筋の提案書内容は前回の理事会で承認を得ており▽共同申請▽びわ湖ホール▽文産会館の３章構成で出す。選考委員会は来月２３日にあり、県は１０月中に判断し、１２月の県議会の議決を得て、正式に決定する。


　〈１０月２日（金）付け〉

　◎…まだか、まだか～というか、待ちに待った近江歴史回廊推進協議会企画の街道絵巻第３弾「北国街道編」が出来た。協議会事務局を預かる事業団担当・濱ちゃんの苦心、努力、忍耐の大作。縦長の蛇腹折で、関ケ原～郡上、伊部～木之本、鳥居本～速水～中河内を〈一〉〈二〉に分け、昔の宿を現在の地図に落とし込んでいる。制作部数が〈一〉〈二〉合わせて２万部、製作費９０万余り。地元の長浜市などに送り、活用を依頼する。


　〈１０月５日（月）付け〉

　◎…芸術文化の秋、この土・日の事業団のメーン事業は昨日４日、高島市安曇川、藤樹の里文芸会館であった次世代ユースシアター、ミュージカル「モモの大冒険」の公演。お客さんは補助席まで出す５０２人の大入り。夏休みも日・祝日も返上、５月から稽古また稽古だった子供達の演技は、歌って、踊って、みんなで一つになって１時間半の感動の舞台だった。毎日毎夜、安曇川通いだった担当の白崎さん報告メール、以下のとおり。

　「会場が満員となりホッとしました。頼みにしていた会館側の担当者が今春、人事異動になり、実のところ、昨年以上に苦労しました。出演の子供たちは、素直で可愛い子供達ばかりでした。遊びたい日・祝日に無理な稽古スケジュールを組んでも、稽古が自分たちの過ごし方～と元気な姿を見せてくれました。指導の先生方も積極的に稽古に臨めるよう工夫してもらい、連日の稽古が出来ました。子供たちは稽古を通じて、お互いに支え合い、舞台でも驚くほどの度胸を見せてくれました。ユースシアターは子供たちの可能性を引き出す事業。高島や他の地域へ広がって行けばと思います。」と。


　〈１０月９日（金）付け〉

【事業終了報告】　▽「けいおんJR大津駅前社会実験野外Live vol.8」（９月２６日・ＪＲ大津駅前）　２０１２年から始まり８回目。元気室・泉谷さん担当。県内軽音楽部９校、スタッフ含め１２００人が参加した。去年に続き、大津ＢＡＬに合わせて開催、駅前活性化に貢献。　　▽文化・経済フォーラム滋賀主催シンポ「近江を考える」（４日・野洲文化ホール）竹村さんと藤野さん担当。参加６０人、スタッフ８人。県文化財保護協会・大沼さんが基調講演、引き続き、琵琶湖汽船・川戸社長らでパネルディスカッション。会場に滋賀銀行・大道頭取も。


　〈１０月１３日（火）付け〉

○…瀬田の近美、１１日は第２０回記念湖国を描く絵画展で表彰式すんで、アールブリュット展視察の三日月知事が近美館長兼ねる桂田管理監の導きで展示会場へ。廣田審査員の作品講評始まる前のハプニング。グランプリ、金賞、日本遺産認定記念賞などの受賞者一人ひとりと記念写真。皆さん、知事に作品の制作意図など話し、大喜び。近美会場は１２日で終わり、１５日から彦根のビバシティへ巡回。近美観客は７日間で１４００人余り、まずまずか。担当は小林さん、小松谷さんサポート。

　文産会館は１２日、近江の祭り。今年度で定年の川並さんの担当。今朝一番、本人から「おはようございます」と、思いのこもった報告メールが以下のとおり届く。
　「長浜曳山の囃子から始まり、草津は渋川の雨乞い花踊り、彦根小泉は同じ雨乞い踊りでも側転まじえたアクロバティックな幌踊り。土山からは奇抜な鬼の面を付けた太鼓踊り。閉幕は国選定の草津下笠サンヤレ踊りでした。前年度は台風の影響で延期、この３月に引き続いての開催でした。雨乞いの太鼓踊りが４つも集結、天候が心配でしたが、今回は天気にも恵まれ、総勢約３００人の出演、６７６人のお客様をお迎えすることができました。」と。　


　〈１０月１４日（水）付け〉

　◎…事業団イベントが重なった３連休、今日も届いた結果報告を書く。草津クレアホールの劇団四季ミュージカル「王子とこじき」は１２日午後４時から大入りの観客６４１人の満席開演。終演から撤収、夜遅くまで頑張った担当の元気室・泉谷さんは「大人も子供も楽しめる内容で、幅広い年齢層のお客様でした。終演後はキャスト陣がロビーで見送り、お客様はハイタッチ、握手など、会館を出るまで楽しんでおられました」と。


〈１０月１５日（木）付け〉

◇…瀬田の近美で１２日にあった県文芸祭の第５４回県写真展の審査会。元気室・井本さんが初めて担当して、山本常務、濱ちゃん、井上さん、満田さん、小林さんが応援、県文振課・今掛さんも現場へ。県写真連盟は澤野会長ら担当役員が、午前から午後にかけて、作品を受け付けた。審査員は今回２年目の亀村俊二さんと、かじのこういちさん。出品者３１３人、応募数６１２点の作品審査を行い、夕方には芸術文化祭賞１点、特選１６点、入選１２３点を決めた。

　◇…グランプリの芸文祭賞は守山市、石田麻子さん（３１）の「わたしの麦わら帽子」＝写真＝。審査終了後の審査講評で、かじの氏は「女の子の表情が喜びにみちて、平和な感じを強烈に受けました。写真でしか表すことの出来ない一瞬、少女の喜びが溢れています」と、芸文祭賞に選んだ理由を述べた。特選次席の県議会議長賞は前回、芸文祭賞の守山市、折笠さつきさん（４２）の「過ぎゆく」＝写真下＝。もう一人審査員、亀村氏は「夜の公園、横長の構図、時間帯、いずれ滅び行く遊具…、訴える力があり、グッとくる写真でした。」と講評した。過去の写真展で、１、２位とも守山市在住女性は初めて。芸文祭賞の３１歳女性は最年少か、今のところ、事業団データベースにもない。


　〈１０月１９日（月）付け〉

　○…芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋…、もう一つ大事な、食欲の秋が続く。この連休も事業団業務は近江歴史回廊大学開講式、びわ湖ホール４分の３大テノール公演などあって、仕事の秋、満喫だった。その報告は後日として、先週来、積み残しになっている希望が丘の事業を書いておく。

　どこから書くか、１０、１１日とあった「スポーツフェスティバル」からか。正式な報告はないが、曇り空でも２日間とも大勢の来園があったようだ。担当は木村さん。５０㍍走、ボール投げ、大玉ころがし、ボールドリブル走の４種目チャレンジは初めての実施。どれくらいの参加があるか、不安だったが、小学生中心に２００人もあって、予想以上と。５０㍍走は小学５年生がただ一人７秒台で走ったとか。写真はキャッフィーとよ～いドンの５０㍍走。


　翌１２日は田附さん担当の「ちびっこファミリー自然とあそぼう第４回～秋のいきものさがし～」。文化ゾーンのさくらの森で行い、未就学児と小学校低学年の児童と家族、５家族１７名が参加した。「“秋の鳴くムシ”がメインテーマ。子どもたちが、ムシをつかまえたあとも、虫眼鏡で観察、つかまえる楽しみだけでなく、生きものへの興味・関心の高さがうかがわれました。」と田附さん。　


〈１０月２０日（火）付け〉

　□…文産会館の吉川さんから①鳩ネット②基金記名板③顔出し看板と会館話題が写真付きで相次いで届いて、そのうち、そのうち～の日誌掲載が今日になった。

先ずは鳩ネット工事から。作業は１０日朝、クレーンの高所作業車は会館東側の５階へ。吉川さんは「揺れていたので、見ているだけで、怖かったけど、作業終了後、取り付けたところは、ネットがあるとは思えないぐらいびっしりと綺麗でした」と。これで、フン害まき散らす鳩が少なくなってくれれば～と。

　次は１１月７、８日と迫ってきた文産会館のメーン事業「長栄座ルネサンス近江開幕」について。文産会館の正面入って、夢きらり文化基金で協賛の企業名を書いた掲示看板が出来ている。企業名、増えれば、増えるほど、嬉しいですと。今は何社になったかな。その傍のロビーに舞妓さんの顔出し看板。長栄座初日は去年に続いて、京都・宮川町の芸舞妓さんが出演する。夏のＰＲうちわと同様、宣伝になれば～と吉川さん。舞妓さん看板、顔出しは吉川さんかな。写真、ズズッとアップした。吉川さんに間違いない。可愛いです。よく似合っています。