【12月1日(火)~25日(金)】

2015年12月28日

〈12月1日(火)付け〉

 ◎…文産会館の小森副館長から先月24日あった今年度1回目の「文産利用者懇話会」の報告が届いた。懇話会委員は11人で、このうち8人が出席した。小森副館長によると、出席委員の主な意見は以下のとおり。

▽湖国のメディア芸術事業「動き出す絵本」の集客に驚いた。湖北でもやっていただければ。▽若い才能を発掘することも事業団の大切な仕事。▽近江の祭は、駅前の広場なども生かして屋外での発表もやってみてはどうか。▽市民の活動、民間、市町ではできないことに普及啓発・育成事業がある。中々数字に結びつかなくても時間をかけて種をまいて欲しい。 ※ 委員さんは外部評価委員も兼任、イベントを鑑賞しての意見が多く~と小森さん。


 〈12月2日(水)付け〉

◇…文産会館イベントホール稼働率アップの鍵、貸館利用で、吉川さんからメール報告が届いた。11月22日、イベントホールで開催のヒロセビートルさんの「滋賀ビューティーフェア2015」について。入場無料・体験無料で、たくさんの来場があったという。「ジェルネイルや頭皮診断など様々なジャンルの体験ブースがあり、イベントホールは女子力アップ間違いなしの会場でした。近江野菜×近江牛のハンバーガー販売は行列ができ、伊吹ファームの野菜やウッディパル余呉の弁当なども出店、ファッションショーもあり、会場は盛り上がっていました」と。 


 〈12月3日(木)付け〉
◎…とうとう、イノシシが球技場のグラウンドの中まで入ってきた。これまでは土手まではあったが、グラウンドへは初めてで、芝生を好き放題に掘り返したという。これは先月27日のことで、希望が丘スポーツ交流の木村さんから写真付きで報告が届いた。午後から職員で荒れた芝生を整え、トラクター転圧、砂を入れ、何とか回復したという。球技場の周囲はフェンスなく、どこからも入ることが出来、隙間も増えており、しばらくはフィールドアスレチックにあったネットを周囲に張り、何とか、乗り切りたい~と木村さん。1日、事務局へ見えた中村公園長によると、11月は東ゾーンの多目的広場の檻など親子イノシシ4頭はじめ、園内で20頭もの捕獲があったという。捕まえても、捕まえても…公園内のイノシシ、一体全体、どれだけいるのか~と思う。


〈12月7日(月)付け〉

 ◎…先週2日あった「ビジネスカフェin文化産業交流会館」。ちょっと胸をはって自慢したい企画になった。小森・文産副館長が世界遺産の島根県石見銀山から築150年の古民家を改修、生活文化交流の場としながら女性アパレル製品を製造・販売する松場登美さんを講師に招いた。講演テーマは「足元の宝を見つめて暮らしを楽しむ」。これが予想以上の関心を呼んで、1部の講演会に71名、2部の交流会にも43名が参加した。当初の定員30人、申し込みが多く、会場を第2会議室から2倍の第1会議室に変更しての開催になった。

小森報告によると、参加は約7割が女性で、半数が長浜市・米原市の皆さん。松場さんは、「群言堂」のブランドで、アパレル製品の製造販売のほか、「阿部家」という宿を使って地域に根ざしたライフスタイルを実践。講演で松場さんは、起業は〈自分の中でどう納得できる未来像を描けるか〉など自分軸をしっかり持つこと、起業した後は成功よりも継続。売上目標よりも、継続目標が大事と。


〈12月8日(火)付け〉
◎… 第18回近江歴史回廊大学公開講座は5日、草津アミカホールであって、客席は298人の大入り。内訳は受講生149人、一般聴講149人。講演は88歳、歴史作家の童門冬二学長と80歳の成安造形大名誉教授の木村至宏先生。お二人揃っての講演は3年連続、人気が高い。著作600冊の童門さん、井伊大老と開国論を話す。近江の人シリーズの木村先生は明智光秀と日野商人の中井源左衛門を語る。担当濱ちゃん軸に山本常務、竹村事務局長、井上さん、藤野さん、満田さん。季刊誌「湖国と文化」の定期購読5人とは、嬉しい。

 ◇…6日は滋賀近美講堂で、第69回県美術展表彰式。平面、立体、工芸、書の4部門、芸文祭賞、特選、佳作54人が受賞。県総合政策部の堺井部長が三日月知事名の各芸文祭賞を渡す。特選、佳作、県議会議長賞、県教育長賞、マスコミ各社賞、県美術協会賞、県造形集団奨励賞など、賞状伝達の1時間。担当の小松谷さん軸に山本常務、竹村事務局長、中西次長、濱ちゃん、満田さん、田邉さん、桝田さん。前期終了で工芸と書の審査員解説も。


〈12月10日(木)付け〉

◎…昨日9日は事務局役員室で今年度6回目の経営推進会議と9回目の事業団あり方会議が合同であった。出席は長椅子並べたテーブルに田口会長以下14人、肩触れ合うように座って1時間少し。会議内容、主なところを書く。

施設使用料収入の11月は、別表の通り、希望が丘が文産の落ち込みをカバー、ここまでの累計でも目標をクリアした。指定管理の事業収入は11月末累計で44,231,332円、目標比87.3%、残り4か月の頑張りが必要。希望が丘の来園者数は、去年雨天中止だったふれあい祭が好天開催の効果あって、11月は111,660人と多く、累計でも701,915人。前年度累計には届いていないが、今年度の目標比には100.1%となった。

事業所の業務報告では、文産会館は来年度もイベントホールの芝居小屋事業を継続、「新生・長栄座」と銘打ち、11月に6日間にわたって開催を計画する。経費は積み立ててきた特定費用準備資金をベースに過去5年間に続き、文化庁にも補助金申請する。元気室は県内ホールと連携するアートコラボ事業11本を応募に基づき選考、実施する。希望が丘は老朽化に伴い施設整備の落札状況、イノシシの芝生被害など喫緊課題の報告があった。


〈12月14日(月)付け〉
□…米原の文産会館は12日夜、人気の沖縄出身5人組「「HY(エイチワイ)」が登場した。前売り完売で入場者は1402人。担当の小野さんからメール報告は「外は冬、しかし会場は常夏の沖縄をイメージし、満席のホールはまさしく常夏の蒸し風呂状態!公演2時間10分の予定も、歌に加えて朗読あり、小芝居あり、終わってみれば2時間30分を越え、寒さを忘れての一夜。トラブル、クレーム無く無事に終え安堵」と。職員のみなさん、ご苦労でした。


〈12月15日(火)付け〉

◇… 昨日14日、事業団が事務所を持つ県厚生会館2階研修室で、狂言師茂山あきら師を迎え「おうみ狂言図鑑」公演の記者会見を行った。今回で6年目。公演日程は別表のとおり、過去最多の5会場。ハーティーセンター秦荘ほかは、初開催である。

 会見には、茂山あきら師を中心に初開催会場から浅井文化ホール・吉岡久顕館長と八日市文芸・前田典子さんが出席した。中西事務局次長が司会、最初にヒナ壇に座った担当の元気室・辻本室長補佐が県内ホールと一緒になって、互いに協議しながら事業を組み立てる地域ホール共働事業として開催している趣旨などを説明した。両館から初開催への抱負披露のあと、茂山師が今回の公演内容について以下のように話した。

~大蔵流の茂山狂言は彦根藩が始まりで、滋賀とは関わり深い。狂言はペーソスのある喜劇でなく、笑い一本の笑劇。今回の新作は知人の作家・演出家のわかぎゑふさんに台本を頼んだ。台本はまだ届いてないが、多分、歌舞伎の、近江のお兼をヒントにした「おうみのおかげ」と思う。湖西の海津出身、男勝りのお兼ねをどう新しく創作しているか、楽しみ。ゑふさん創作の狂言は「わちゃわちゃ」以来の二作目。NHKの子ども向け英語番組「リトル・チャロ」でおなじみと思う~。


〈12月17日(木)付け〉
□…第69回県美術展(12・1~13、滋賀近美)の入場者数、担当の小松谷さんから報告。何と何と、別表のとおり昨年をおよそ1000人上回り、3,140人。一日平均でも261人。同列比較は出来ないにしても、今年の滋賀近美の企画展の一日平均最高は「見つめてシェイクスピア」の214人なので、これを上回った。審査から展示まで5日間、冬場開催、目録修正作業など、色々あったが、努力は報われたかな。


〈12月18日(金)〉
◎…昨日午後、滋賀ビル9階であった理事・監事さん全員出席の第17回理事会、主なところを書く。

 司会は総務の奥田さん。最初に今年度文化賞受賞の南理事に祝意、出席の皆さんの拍手あって、南理事もお礼の弁あり、また拍手あって、開会する。田口会長が挨拶に続き議長、次第に添って、議事進行する。承認議案は一つ。準備の都合上、前もって了解を得たい来年度事業計画について。文産会館・奥田館長が来年11月の芝居小屋事業、中西元気室長が県内市町ホールと連携するアートコラボ事業を説明、理事からは質問、意見なく承認になる。

 報告事項は3件。平成27年度収支予算の補正は三谷さん。希望が丘のフィールドアスレチックのポイント改修工事に絡む予算措置について。今年度の事業進捗状況は事務局・竹村さん、文産・奥田さん、元気室・中西さん、希望が丘・山中さんが1人3分平均で話す。びわ湖ホールとの統合を控えた来年度からの事業団のあり方は竹村さんが説明。これを受けて、理事・監事から出た主な意見は以下のとおり。

 ▽希望が丘のフィールドアスレチックは現行と同じではなく、新しいものを加えては。▽イノシシの被害の対策は▽指定管理料は今後5年間で約63億円、現在の2館の合計額と比較するとどうなのか。びわ湖ホールとの統合効果は人件費抑制で対応、事業費はこれまでどおりということか。▽びわ湖ホールとの統合は対等合併と受け止めて良いのか。▽新財団名は現行から変更ということか。▽新法人名候補の「びわ湖芸術財団」は「びわ湖」は県全体のイメージで良い。「芸術」も良い。そこに、これまでの事業団を汲む意味で、「振興」が入れば良いと思うが…。▽新財団名はびわ湖ホール側が決める。▽統合後も芸術文化祭や「湖国と文化」、美術関係も是非継続していただきたい。▽新しい財団は、事業団とびわ湖ホールの両者と県、県民が新しくつくるというのが理想だと思う。▽事務局には統合について、言うべきことは言って欲しい。▽県内で青少年の自然体験ができる県立施設は希望が丘文化公園のみ。公園が自然体験の情報発信基地としてのポジションでなければ、県立で運営の意味が無く、自然体験がダメになる。現在、県キャンプ協会などと協働されているが、より多くの市町村といろんなイベントを実施することが大切と思う。


〈12月24日(木)付け〉
 希望が丘 師走入り事業報告、相次いで届く。まずは若林さん担当、20日の「わいわいクリスマスクッキング」。会場は野外活動センターなどで、大人、子ども116名の参加。晴天。サンタプレゼント、缶バッジ配り、壁掛けツリー、丸鶏の野外調理…など、親子、キャンプリーダーなどみんなで楽しむ。柴原さんからは23日の「パークフレンド限定イベント」。11家族38名参加。新春のクラフトづくり、焼き芋づくり、ドラム缶を利用のチーズとかまぼこの燻製づくりなど。年1回の会員登録者限定のイベント、972名の登録者のうちからの参加。「今までで一番楽しかった」と大好評。
  

Posted by 滋賀県文化振興事業団 at 10:19Comments(0)その他

【10月21日(火)~11月30日(月)】

2015年12月02日

 〈10月23日(金)付け〉
◎…びわ湖ホール・文産会館の指定管理者選定委員会が今日午前、県庁内であり、びわ湖ホール・県文化振興事業団共同体として、事業計画など提案説明を行った。期間は来年度から向こう5年間、非公募で、平成29年度からびわ湖ホールと事業団文化芸術部門が統合、一体管理になる。選定委員は県総合政策部の江島次長を委員長に計6人。説明側は事業団とびわ湖ホール各3人ずつ。最初に事業団理事長が挨拶兼ねて、共同提案までの経過を話し、びわ湖ホールの山中理事長が2館共同の運営方針、びわ湖ホール・片山事務局長がびわ湖ホール事業、文産会館・奥田館長が文産会館事業について説明した。


 〈10月27日(火)付け〉
 ◎…今日の日誌は第18回近江歴史回廊大学について書く。開講式は18日、大津市勤労福祉センターであり、受講者は3講座で173人。応募総数は262人と多く、戦国、道の国は定員を大きく上回り、抽選で60人に絞った。神と仏と祈りは応募53人すべて受け付けた。会場一杯の開講式は満田さんが司会、来賓は歴史回廊大学運営委員会座長の木村至宏・成安造形大名誉教授と回廊倶楽部の小根田守一会長。引き続き、例年どおり、木村名誉教授が「歴史回廊構想」と題して、3講座共通で最初の講義を行った=写真=。担当の濱ちゃんによると、受講者内訳は別表のとおり。平均年齢は67歳、女性は過去最高51人になった。住居別では大津市45人、草津市25人、近江八幡市17人の順で、南高北低の傾向。県外受講者は福井1人、吹田2人。学長の歴史作家、童門冬二氏を迎えた公開講座は12月5日、草津アミカホールである。成安・木村名誉教授も講演する。
 

〈10月29日(木)付け〉
 □…滋賀近美であった県写真展表彰式は入賞者17人が全員出席した。県総合政策部・江島次長が挨拶と表彰、審査員・かじのこういち氏らが作品講評。事務局は山本常務、竹村事務局長、濱ちゃん、田邉さん、小林さん、司会は満田さん。県は今掛さん。女性の入賞者が何と8人で過去最高で、芸文祭賞の石田麻子さん=写真=は31歳で、入選・入賞の最年少で、しかも最高賞の快挙。受賞作品「わたしの麦わら帽子」はネパールでボランティア活動中、バイクで通りがかったおりの少女で、その表情が気になって、戻って撮ったという。特選「過ぎゆく」は前回芸文祭賞の折笠さつきさん(42)で、三重県の廃坑へ行ったおり、見つけた公園を3枚組にしたという。 ※ 展覧会は20日から6日間で、会期中の入場者数は1,217人、昨年の1,315人からは減った。


 〈11月4日(水)付け〉
 ◇…3日の文化の日はやっぱり晴れた。全国的にイベント、イベント…、県内でもイベントラッシュ。ひこね城まつりパレード、びわ湖ホールで1000人の吹奏楽…、事業団は滋賀近美で美の糸口~アートにどぼん…、何より、秋晴れがご馳走だった。
 希望が丘は10月31日と11月1日は秋のビッグイベント、ふれあい祭。担当の南さんから写真付きでメールが届いた。朝は芝生ランドに冷たい空気が流れたが、昼は2日間とも晴れて、来園者数は13,500人だったと。さすが、人気のふれあい祭、大勢の人で、良かった。関連事業、のびのびペインティングは高田さん。3日のちびっこファミリー自然とあそぼうは田附さんから報告があった。


〈11月9日(月)付け〉
 ◎…この7、8日と事業団主催のビッグイベントが重なった。文産会館で芝居小屋「長栄座」公演、希望が丘で第17回びわ湖カップ健康グラウンド・ゴルフ大会である。どちらも正式報告はこれからだが、まずは「長栄座」から書く。

どうしても観客の入りが気になるが、宮川町の芸舞妓さんが出た初日の「風流花舞姿」は272人、近江のお茶、地酒など創作した2日目の「芸能古今東西」は100人増の373人。どちらも前売り段階からは大きく伸びた。高邁さから庶民性へ企画変更して、観客を伸ばした昨年に比べ、全体で減りはしたが、文産は奥田館長陣頭指揮、職員総動員に加え、元気室も応援した。皆さんの頑張り、ご苦労さんである。ちなみに昨年は2日間計762人、今年は645人。昨年から事業団評議員の久保田敏子さんに事業監修、京都舞台美術の前原和比古さんに企画・演出をお願いした。お二人とも邦楽邦舞の身近さがモットー、誰にも親しめる企画で、評価を得た。これで、文化庁助成5年間は終わり、来年度以降、内容を吟味して新たに助成申請する。


〈11月11日(水)付け〉
 ◎…東京・品川プリンスホテルで、今年5回目の「淡海の人大交流会」が9日にあって、事業団自主事業の季刊誌「湖国と文化」を売り込みに行った。会場は前回より150人増の450人。開会に先立って、びわ湖ホール声楽アンサンブルの歌声披露のあと、合わせて12団体のPRタイム。4番目に壇上に上がって、1分間スピーチは、思いがこもって、タイム超過したが、まあ、しっかり話せたかな。販売コーナーは竹村事務局長がサンライズさんの隣で顧客対応、定期購読申込み4人、バックナンバー含め10冊の販売だった。


〈11月18日(水)付け〉
○…京都精華大学教授で、染色画家の鳥羽美花さん(54)の第20回記念「湖国を描く絵画展」特別講演が来年3月13日(日)大津市のしが経文ホールで開催することが正式に決まった。昨日午後、中西さん、小松谷さん、小林さんの3人が京都精華大学へ行き、鳥羽さんと話し合い、まとまった。鳥羽さんは日本の伝統的な「型染め」技法を駆使、ベトナム・ホーチミン市で美術展開催、現在は京都・建仁寺の襖絵を制作中で、「鳥羽ブルー」と言われる発色は、魅力がある。講演テーマは小松谷案で「辿り着いた場所から、今また新しい地平へ」が候補の一つ。当日は高さ3㍍の鳥羽屏風の展示もある。いま、注目の作家さん、どんなお話か、楽しみである。


〈11月24日(火)付け〉
 □…県芸文祭の第65回文学祭は23日、近江八幡市の県男女共同参画センターで。文芸講演会は詩人で作詞家の竹内正企さん(86)が「作詞の楽しみ」と題し、時折ハーモニカを吹きながらゆったりと話す。続いて、入賞、入選者の表彰式。県は総合政策部次長の江島宏治氏が三日月知事名の10部門の芸文祭賞を受賞者一人一人に金一封を添え渡す。今年度の芸文祭賞は別表のとおりで、10人中8人が女性だった。特選、入選とも全体に女性受賞が多く、随筆は芸文祭賞の榊原さん含め7人全員が女性だった。会場は昨年並みの350人。


〈11月26日(木)付け〉
◇… 朝、滋賀近美で第69回県美術展の審査会があった。応募は全部で565点。午前10時、講堂で審査員と世話する芸文祭美術部門委員会の顔合わせセレモニーあって、部門別審査に入った。どんな審査状況だったか、紹介する。

 何時も通り、応募が39点で一番少ない、立体部門の審査が最初に終わった。芸文祭賞は犬の彫像「晴れた日に」。日展では毎回、犬作品で入選という西見智之さんの作品で、モデルは我が愛犬という。県展では犬作品の応募は初めてとか。気になる高校生作品は長浜高校の共同制作作品が入選、佳作にも2点入った。今夏の全国高校総文開催効果、明日へ手ごたえ~と、美術部門副委員長の土田隆生さん。

 工芸は昨年に続き2年連続で、パッチワーク作品が芸文祭賞に。受賞は千野久子さんの「宇宙の輝き」。作品見て、77歳とはとてもとても。今年初めて、審査員になった前県陶芸の森館長の河原正彦さんは「陶芸作品少なく、ちょっと寂しい」とも。書の芸文祭賞は東大津高校教員の本城研石さんの漢書。県展委員の押谷達彦さんは将来性を感じる筆と。全体では、応募点数減が気になる。


 平面の絵画は慎重審査。審査員は金沢美術工芸大学長兼ね理事長、前田昌彦さんら5人中4人が初めて。最初に応募280点を一通り見たうえで、審査入り。入選作117点を決めるのに3時間近くも。入選作から入賞候補40点選んで、5人の審査員が8票持って、最終審査を行い、最後の最後に4点残り、その中から現在巡回中の第20回湖国を描く絵画展でも日本遺産認定記念賞の日浅順子さんの水彩画が芸文祭賞に。タイトルは「幸せさがし」=写真左端=。人物を透かし絵のごとく描いている。芸文祭賞含め、上位4点、日本画、アクリル、洋画で、山尾美術部門委員長は「各ジャンルの作品が上位を占めて良かった。全体にレベル高く、芸文祭賞も順当な結果だ」と話す。


 〈11月27日(金)付け〉
 □…自主事業の季刊誌「湖国と文化」が26日、京都新聞大賞の教育社会賞に輝いたことはビッグニュース。25日付け、京都新聞1面と特集ページに植田編集長満面笑みの写真掲載、昨日夕刊の1面ニュース記事に「滋賀県文化振興事業団」の文字が出た。授賞式には山本常務と植田編集長が出席=写真=。黒田京都新聞社長は「あなたがたは38年間に渡り、一度も欠かすことなく~~滋賀県の豊かな自然や文化の魅力を受発信、滋賀の百科事典として、多くの読者に親しまれて~~」と賞状を読み上げた。賞金は現金で30万円。今回の受賞は成安造形大・木村至宏名誉教授らの推薦があったからで、心から感謝したい。年明けには読者交流会を開き、受賞を報告、喜びをわかちあいたい。受賞感謝の集いも計画したい。
  

Posted by 滋賀県文化振興事業団 at 10:52Comments(0)その他